好評のうちに終演した本作の、オンデマンド配信が決定いたしました!
ライブやドキュメンタリー監督を数多く手掛けるたけうちんぐが配信監督を務め、6台のカメラで収録・編集しました。
ティザー動画と合わせて、本編もぜひお楽しみください!
Twitterで#範宙遊泳をつけて質問を投稿していただくと、山本卓卓がお答えいたします。お気軽にご意見ご感想をお寄せください☺️🔥
https://l-tike.zaiko.io/e/digdig22
⏰販売期間・配信期間
販売期間:7/13(水)12:00~8/14(日)22:00
配信期間:7/15(金)18:00~8/14(日)23:59
🎟料金
視聴券:2,000円
「向こう側」と、死の手ざわり
折田侑駿
ああ、死にたいな。死んで、みようかな。死んでみるか。死んで、みるのか?──なんて思うことだってあるこの日常。世の中にはたくさんの情報が溢れていて、それらがポジティブなものであれネガティブなものであれ、私は触れるたびに「死」というものをつい意識してしまう。「死」というものについて考えてしまう。この「死」に対する態度は、触れる情報の内容や、その時々の情報の受け取り方によって変わってくる。どこかで戦争が起きているという事実を前に死にたくなることがあれば、大好きなタレントの不幸を知って死にたくなることもあるのだろうし、パンダの赤ちゃんが生まれたニュースを目にして死にたくなることだってあるのだ。それがこの社会における情報というもの。そしてこれらの情報のほとんどが、私たち誰もが手にするデバイスの画面の、その「向こう側」にある。
劇場空間内で観客が対峙する演劇作品には、このような「向こう側」というものが存在しない。たとえば映画におけるスクリーンのように、現実世界と物語世界を完全に断絶させるものが存在しない。作品と観客は同じ時間と空間を共有し、事件は実際に我々の目の前で起こる。演劇とはあたかもそれが現実であるかのように、圧倒的なフィクションを創出するものだ。俳優は舞台から姿を消すのと同時に自分の演じる役を脱ぎ、物語の中で死んでしまったキャラクターはそれを演じる俳優個人の人格と入れ替わるようにして、やがて観客の拍手に誘われて再び姿を現すだろう。あくまでもすべては作りもの(=嘘)なのであり、これを真実(のようなもの)にするべく、作り手と観客は共犯関係を築き上げる。もっとも必要とされるのは、軽妙な作劇でも技巧的な演技でも華美な演出でもなく、私たちみんなの想像力なのだ。想像力によって嘘を真実に変えるだなんて、改めて考えてみるとちょっと馬鹿げている。しかし、現代社会で生活する者の大半はこの共犯関係を築くことができるだろう。まず前提として、上演中の作品は絶対的なものであり、劇場まで足を運んだ観客はその世界を侵してはならないというルールをその場にいる全員が了解し共有しているからだ。古今東西にあるほとんどの演劇作品において、舞台上に立つ彼ら・彼女らと私たち観客の間には明確な境界線が引かれている。そして我々には基本的に、それを超えることが許されていない。
けれども、思考は自由である。身体は観客席にありながら、意識だけなら舞台上を彷徨することだって可能だし、作家が生み出す世界観や肌に合わないキャラクターに対して心の中で毒づくことだってできるのだ。ところがもしもそれを思ったままに言動として発した場合、どうなるものか。当然ながらその演劇作品は壊れてしまうことになる。たったひとりの観客が実際に舞台に上がって俳優のアクティング・エリアを塞いでしまうだけでも物語はストップするし、客席から登場人物に対する嫌悪感をあからさまな態度で表明した場合、演じる俳優には何かしらの反応が起こるはず。当たり前だ。なぜならそれは、いくら舞台上とはいえ、目の前にあるのが“生身の人間”だからである。繰り返そう。目の前にあるのが“生身の人間”だからである。この実感があるからこそ、私たちはルールを守ることができるのではないか。目の前のよく知らない人間に対して面と向かって攻撃的な言動をぶつけるだなんて、ほとんどの人間がしないはずなのだ。しかしなぜ、いま“目の前にいない”のだと分かれば、容易くやってしまえるのだろうか。インターネット上の「炎上」とはこれのこと。誰かしらが放った火種により燃え上がっているのはご近所ではなく、多くの人々にとってあくまでもすべては「向こう側」のことなのだ。とても第三者的であり、そこには当事者性が欠けている。
山本卓卓の作・演出による『ディグ・ディグ・フレイミング! 〜私はロボットではありません〜』はまさに、観客を“観客という第三者”のままにしておかない。この作品に登場する者たち同士の物語を舞台上だけで完結させることなく、境界線を超えた観客席にいる私たちをも巻き込んで、同じ地平へと誘う。幕が上がれば劇場内に安全な場所はない。同時代──厳密にいうならばこの上演時間──を共有するすべての人々を、本作は物語の当事者のひとりにしてしまう。そうしたとき、登場人物たちが対峙する問題は、観客にとってどんなものだろうか。
動画を配信するインフルエンサー集団「MenBose ー男坊主ー」は、現在「炎上」中である。これが彼らの問題だ。しかし、“藤壺インセクト(埜本幸良)”、“キング塚原(小濱昭博)”、“根津バッハロー根津(福原冠)”、“エキセントリック与太郎(百瀬朔)”ら4人は、自分たちがなぜ大炎上してしまったのかピンときていない。これも彼らの問題。観客の中に気分を悪くした人がいるかもしれないが、彼らのすることは無邪気といえば無邪気で悪気のないものばかり。一部の人間をひどく怒らせるものもあるだろうが、いずれもギリギリ(?)許されるレベルのもののようだ。「MenBose」の面々は、過去の自分たちの炎上動画や、“アラレ・ビヨンド(李そじん)”とのアナーキーなコラボ動画を振り返るが、やはり現在ほどの大炎上に思い当たるものはなし。だがいっこうに炎上は収まらず、中傷的な言葉の火の粉は次々と彼らを襲う。やがて大炎上する画面の「向こう側」から、認識のズレによって自分たちを敵視している“ロクちゃんのママ(村岡希美)”を「MenBose with アラレ・ビヨンド」は引っ張り出し、彼女の娘である“6チャンネルのロクちゃん(亀上空花)”との交流に発展。そうして彼ら・彼女らは「炎上」を中心にして、深い関わりを持つまでになっていく。
この世に存在する数多の物語には、必ずといっていいほど主人公が登場する。主人公が不在の物語は、それを物語ることが難しい。主語のない話が要領を得なかったりするのと同じように、観客や読者に伝わりづらいものとなる。しかし本作の場合は、登場人物の誰もが主人公だといえるだろう。もちろんこれは、「このシビアな社会に生きるすべての者が主人公なのだ!」などと私が個人的に思いたいわけではない。かといって、7人のキャラクターの人生が交差する群像劇ともまた少し違う。“男たちのアツい友情物語”、“若者の切実な成長譚”、“コミカルなタッチの社会派ドラマ”、そして、“人類によるアツい友情物語”へとめまぐるしくド派手にメタモルフォーゼしつつ進行していく物語の軸にあるのは、特定の人物にフォーカスしたテーマなどではなく、「炎上」という社会的な事象だ。そしてこの「炎上」という事象を介して彼ら・彼女らの加害/被害の関係性は溶解し、互いに当事者性を獲得していく。これが、この物語の登場人物たちの誰もが主人公だといえる理由である。
俳優たちの愉快なアドリブ劇も展開しながら、やがて物語は「炎上」との対峙を描くものから、誰しもにつきまとう「死」との対峙を描くものへと様相を変えていく。本作はご存知のとおり、2020年に上演されるはずだった作品だ。原因はもちろん、新型コロナウイルスである。ソーシャル・ディスタンスの確保の重要性が叫ばれ、行き場を失った人々のコミュニケーションの場はインターネット上へと移行。そこでは人と人とのディスタンスは消滅した。そして直接触れることのできない「向こう側」に向かって、多くの人が思うままに振る舞い、言葉の火を放った。インターネットの画面上には、手の届く誰かの実体があるわけではないし、もっといえばそこに実態があるわけでもない。しかし画面の「向こう側」には“生身の人間”がいる。火はあちこちで燃え広がり、コロナの蔓延とともに、やがて「死」が人々に伝染した。私たちは簡単に誰かを傷つけることができるし、傷つけられもする。YouTubeや、Twitterをはじめとする現代人にとって欠かせないコミュニケーション・ツールで“バズる”ことによって社会が活性化した面もあるのだろうが、同時にこれらは、人と人との本来の距離を知覚する能力をバグらせた。触れられるかもしれないけれども触れられないかもしれないし、触れられないかもしれないのだけど触れられるかもしれない──というふうに、ここでの対人関係における距離感は曖昧であり、ついには人と人とのディスタンスを失わせ、コンピュータ制御されたロボットではないはずの私たちにバグを生じさせる。いつしかバグはどんどん転移し、思考を完全に麻痺させた。最終的には画面の「向こう側」に誰かが存在しているという意識が失われ、画面上にはただ情報が踊っているばかり。けれども、たとえ相手が手の届かないところにいたとしても、この手で掴んだナイフを手放せば届いてしまうのと同じように、それは画面の「向こう側」の相手にだって届いてしまう。劇場空間内で繰り広げられる物語のその奥に俳優個人の人生があるように、手にしたデバイスに表示される画面の「向こう側」にも、誰かの人生がある。上演中に舞台上に向かって石をひとつ投げてみたら、どうなるのか。答えは分かっている。では、インターネット上に向かって同じようなことをしたら、どうなるのか。答えは同じなのだ。いくらフィクション(=作りもの)めいたものでも、モノを投げれば誰かが危ない目に遭う。じゃあ、火を放った場合は?──問題はすべて、演劇作品が上演されているときの作り手と観客の関係と同じこと。“みんなが同じ時間と空間を共有している”という事実に対する想像力を失ってはならない。「MenBose」たちが、いや、「炎上」を発端にしてコミュニケートし合う者たち全員が一丸となって、この当たり前のことをとてつもない熱量で観客に訴えかけてくるのが、本作『ディグ・ディグ・フレイミング! 〜私はロボットではありません〜』なのである。
彼ら・彼女らが対峙する「炎上」の火は、やがて「死」の影となり迫ってくる。一般的に我々が抱く死のイメージとは、どす黒いものかもしれない。彼ら・彼女らにも、ソレはそう見えていたのかもしれない。しかし、劇場で同じ時間と空間を共有しながら私たちが目にしたのは、あきらかにそうではないものだったはずだ。山本卓卓の率いる範宙遊泳が立体的に可視化させた「死」のイメージは、ポップでキッチュで、むしろ愛嬌すら感じさせるものだった。そして、愛すべき「MenBose」を筆頭とした者たちが舞台上で繰り広げる「死」との格闘は、ひどく滑稽なものだったろう。死の手ざわりは、おそらく人それぞれなのだ。となれば当然、取っ組み合うかたちも人それぞれ。汗をかき、息を切らし、神経をすり減らし、それこそ“決死”の状態になるときだってある。けれどもはたから見ればやはりそれは、我々が目にしたようなひどく滑稽なものなのかもしれない。
こうしたことが画面の「向こう側」で、いまも実際に問題として起こっている。本作を経たうえで、果たしてそれらの問題が滑稽なものだと映るだろうか。当事者にしか分からない、死の手ざわりがあるはずだ。個人には個人の、適切に情報処理できない事情があるはずなのだ。私たちが“生身の人間”であるように、「向こう側」にだって“生身の人間”がいるはずなのだから。
私はロボットではありません。じゃあ、あなたは? 彼は? 彼女は? 誰もロボットではありません。「人」のとなりに「間」を置くのが「人間」だというならば、私たちは実体を持たないインターネット空間においても適切なディスタンスを確保し合い、互いを守り合うべきだろう。それぞれが実態を有する人間であるために。ああ、死にたいな。死んで、みようかな。死んでみるか。死んで、みるのか?──それじゃあまずは一度、「死」をつかまえてみようじゃないか、人類!
折田侑駿(おりたゆうしゅん)
文筆家。1990年生まれ。映画、演劇、文学、マンガ、服飾、酒場など、さまざまなカルチャーに関する批評やコラムを各種メディアにて執筆。映画の劇場パンフレットなどにも多数寄稿。
Twitter→https://twitter.com/y___shun
「世界を、人間を変えるには、まずはそれらを信じるところからはじめなければならない。範宙遊泳はそれを実践してみせたのだ。」
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SNS炎上にもめげない人々への人間賛歌 『ディグ・ディグ・フレイミング!~私はロボットではありません~』
第30回特別インタビュー 山本卓卓
範宙遊泳 新作本公演
『ディグ・ディグ・フレイミング!〜私はロボットではありません〜』
2022年6月25日(土)〜7月3日(日)
東京芸術劇場 シアターイースト
作・演出:山本卓卓
出演:埜本幸良 福原冠
亀上空花
小濱昭博(劇団 短距離男道ミサイル)
李そじん(青年団/東京デスロック)
百瀬朔
村岡希美(ナイロン100℃/阿佐ヶ谷スパイダース)
時代は笑って許せるか?
その集団は何度も何度も人々を怒らせた。彼らを怒る人々はせいぜい遠隔的にいやがらせを行うくらいで決してその集団の目の前には現れなかった。怒られた実感のない集団は、自分たちの過ちを忘れまた再び人々を怒らせるようなことをする。怒る人々はますます怒るがその集団を社会から抹殺することはできない。なぜならばその集団には驚くべき愛らしさがあったからだった。
━━━第66回岸田國士戯曲賞受賞作家・山本卓卓渾身の新作長編はめげない人々に捧げる生命讃歌。2020年の公演中止を経て待望の上演!
この戯曲は2年前に留学先のニューヨークで半分だけ書き、残りの半分を日本で書き終え上演するつもりでいた。それぞれの土地で書くことでハイブリッドな空気感が閉じ込められるような気がしていたからだ。ところが日本に帰国してまもなくCOVID-19の猛威が全世界を覆い、そして我々の公演が中止となった。こうした経緯で残りの半分を書くという計画が、すっかり宙に舞ってしまった。そんな振り上げた拳を途中で降ろさざるを得なくなってしまったこの半分の戯曲を、2年越しに書き進めてみることにした。この2年ですっかり世界は変わった。この変化など当然予期していなかった2年前の筆致は、威勢に満ちている。言うなれば、夢を見ている。この「夢を見ている」2年前の戯曲に現実を突きつけ「ほらね」などと冷たくアンサーするつもりはない。むしろ私はもっともっと深く鮮明な夢を見ようとしている。
山本卓卓
日程
6月25日(土)18:30★
6月26日(日)13:00
6月27日(月)19:00
6月28日(火)休演日
6月29日(水)13:00/19:00
6月30日(木)19:00
7月1日(金)19:00
7月2日(土)13:00/18:30
7月3日(日)13:00
※受付:開演45分前、開場:開演30分前、上演時間90分程度
★アフタートーク
批評家の渋革まろんさんを聞き手にお迎えし、山本卓卓が本作について長め(40分程度)にお話しいたします。
渋革まろん(しぶかわ・まろん)/批評家。「チェルフィッチュ(ズ)の系譜学」でゲンロン佐々木敦批評再生塾第三期最優秀賞を受賞。最近の論考に「『パフォーマンス・アート』というあいまいな吹き溜まりに寄せて──『STILLLIVE: CONTACTCONTRADICTION』とコロナ渦における身体の試行/思考」、「〈家族〉を夢見るのは誰?──ハラサオリの〈父〉と男装」(「Dance New Air 2020->21」webサイト)、「灯を消すな──劇場の《手前》で、あるいは?」(『悲劇喜劇』2022年03月号)などがある。
会場
東京芸術劇場 シアターイースト
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
電話 03-5391-2111(代表)
ファックス 03-5391-2215
<受付時間>9:00~22:00(休館日を除く)
アクセス:JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分。駅地下通路2b出口直結。
料金
一般:4,000円
U25:3,000円*
高校生以下:1,000円(一律)*
障害者割引:2,000円*
当日券:各500円増し
*当日受付にて要証明書提示
チケット
5月14日(土)10:00 芸劇先行発売
5月15日(日)10:00 一般発売
※入場整理番号付き自由席
※整理番号はご予約順に割り振られます。
※開場時、チケットに記載されている整理番号順にご入場いただきます。各プレイガイド1番から発行しているため、同じ番号の方が複数いらっしゃいますが、同時にお入りいただきます。
※当日券は開演45分前より受付で販売いたします。最新情報は範宙遊泳Twitterでご確認ください。
※本作はネット空間における誹謗中傷や炎上をテーマにしております。
人間の悪意に対して乗り越えていく様を描いており、下記のような、鑑賞者のトラウマを刺激する可能性のある表現を含みます。
あらかじめご了承のうえ、ご観劇ください。
<・悪意ある誹謗中傷を他者に投げつける表現 ・自死についての表現>
<一般・U25|事前入金・事前発券>
●演劇最強論-ing (手数料無料・チケット代のみで購入可)
https://www.engekisaikyoron.net/hanchu-digdig22/
●ローソンチケット
Lコード:31990
ローソン・ミニストップ店内Loppi
●チケットぴあ
Pコード:512707
興行コード:2216207
http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2216207
●東京芸術劇場ボックスオフィス
電話:0570-010-296
窓口:東京芸術劇場1階ボックスオフィス
(休館日を除く10:00~19:00)
●Peatix
https://hanchu-dig2.peatix.com/
<高校生以下・障害者割引|当日精算>
●カルテット・オンライン
※未就学児入場不可。
※前売りチケットは、クレジット決済またはコンビニ入金、事前発券が必要です。
※ご予約の変更、チケットの再発行はできません。
※開演時間を過ぎますとお席にご案内できない場合がございます。
※車椅子でご来場の方はスペース確保のため、事前に劇団にご連絡ください。
※託児サービスあり(1週間前までに要予約https://www.geigeki.jp/access/support.html)
感染症対策にまつわるご案内
※本公演は、会場である東京芸術劇場の規定 https://www.geigeki.jp/info/covid19_notice/
および、緊急事態舞台芸術ネットワーク「舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」http://jpasn.net/stage_guideline211021a.pdf に準じて創作・上演いたします。
※客席最前列とアクティングエリアまで2mの距離をもうけた設営を予定しております。
※感染症拡大などのやむをえない理由により、内容の変更や公演中止の可能性がございますこと、あらかじめご了承ください。
※公演中止の場合のみ、チケットの払い戻しを行います。
範宙遊泳 新作本公演
『ディグ・ディグ・フレイミング!〜私はロボットではありません〜』
2022年6月25日(土)〜7月3日(日)
東京芸術劇場 シアターイースト
出演:埜本幸良 福原冠
亀上空花
小濱昭博(劇団 短距離男道ミサイル)
李そじん(青年団/東京デスロック)
百瀬朔
村岡希美(ナイロン100℃/阿佐ヶ谷スパイダース)
作・演出:山本卓卓
アートディレクター:たかくらかずき
美術:中村友美
照明:富山貴之
音響:池田野歩
衣裳:臼井梨恵
舞台監督:櫻井健太郎
演出助手:中村未希
劇中歌作詞:山本卓卓
劇中歌作曲:Studio K
劇中映像編集:稲川悟史
宣伝イラスト:禺吾朗
宣伝デザイン:工藤北斗
宣伝写真:雨宮透貴
宣伝映像:稲川悟史
記録写真:鈴木竜一朗
記録映像:たけうちんぐ
広報協力:合同会社syuz’gen
当日運営:藤井ちより
制作助手:柿木初美
制作:大蔵麻月
プロデューサー:坂本もも
協力:プリッシマ
劇団 短距離男道ミサイル
青年団 東京デスロック ギフト
ABP inc.
ナイロン100℃ 阿佐ヶ谷スパイダース アパッチ
合同会社Conel
モモンガ・コンプレックス
libido:
合同会社ロロ
森下スタジオ
急な坂スタジオ
ローソンチケット チケットぴあ
助成:芸術文化振興基金
公益財団法人セゾン文化財団
提携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
企画制作・主催:合同会社範宙遊泳
作・演出
山本卓卓 やまもとすぐる
劇作家・演出家。範宙遊泳代表。1987年山梨県生まれ。
幼少期から吸収した映画・文学・音楽・美術などを芸術的素養に、加速度的に倫理観が変貌する現代情報社会をビビッドに反映した劇世界を構築する。
オンラインをも創作の場とする「むこう側の演劇」や、子どもと一緒に楽しめる「シリーズ おとなもこどもも」、青少年や福祉施設に向けたワークショップ事業など、幅広いレパートリーを持つ。
アジア諸国や北米で公演や国際共同制作、戯曲提供なども行い、活動の場を海外にも広げている。
ACC2018グランティアーティストとして、19年9月〜20年2月にニューヨーク留学。
『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。
『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞。
公益財団法人セゾン文化財団フェロー。
撮影:雨宮透貴
出演
埜本幸良 のもとさちろう
俳優。1986年生まれ。岐阜県出身。2010年より範宙遊泳に所属。
身体的な演技に定評があり、観客に強い印象を残している。
舞台の撮影・舞台映像の製作・リトミック・中高生への演劇WSなど幅広く活動。
主な外部出演作に、柳生二千翔『アンダーカレント』(作・演出:柳生二千翔)、
CHAiroiPLIN+三鷹市芸術文化センター 太宰治作品をモチーフにした演劇公演 第14回『ERROR~踊る小説4~』(原作:太宰治 振付・構成・演出:スズキ拓朗)、笛井事務所 『愛の眼鏡は色ガラス』(作:安部公房 演出:山崎洋平(江古田のガールズ)、突劇金魚『漏れて100年』(作・演出;サリingROCK)などがある。
出演
福原冠 ふくはらかん
神奈川県出身。明治大学を卒業後、活動を開始。
2014年より劇団「範宙遊泳」に加入、以降国内外での公演に参加。
2015年より演劇ユニット「さんぴん」を始動、『君の人生の断片は、誰かの人生の本編だ』をキーワードに「人を通して土地を描く」創作もしている。
主な舞台出演に、東京芸術劇場 プレイハウス『シラノ・ド・ベルジュラック』、KAAT『人類史』、KAAT・KUNIO共同製作KUNIO15『グリークス』、東京グローブ座/シーエイティプロデュース『HAMLET -ハムレット-』、篠田千明『ZOO』、木ノ下歌舞伎『黒塚』、FUKAIPRODUCE羽衣『よるべナイター』、ヌトミック『ネバーマインド』。
TVCM スタッフサービス「意識高い系編」、NHK Eテレムジカ・ ピッコリーナ「奇跡の二人」「空気のように」テレビ東京ゴッドタン「マジ芝居選手権」「ストイック暗記王」など。
所属事務所はプリッシマ。
撮影:bozzo
出演
百瀬朔 ももせさく
1994年7月8日生まれ。兵庫県出身。
テレビ朝日ドラマ『仮面ライダー鎧武 / ガイム』ペコ役にて本格的に俳優活動を開始。
その後TV、映画、舞台、ラジオなど活躍の幅を広げる。
おもな出演作に、舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇シリーズ(鳴子章吉役)、『曇天に笑う』(曇宙太郎役)、『血界戦線』(主演 / レオナルド・ウォッチ役)、Nana produce Vol.17『莫逆の犬』(照実役)、映画『まっ白の闇』(主演 / 葉山俊役)、『映像研には手を出すな!』(監視郎役)などがある。
山本卓卓演出作品『朗読東京 少年』、KAATキッズ・プログラム2019『二分間の冒険』(主演 / 悟役)を経て、範宙遊泳には初めての出演となる。